今回 紹介するのは 僕の苦手なダイナミクスEQ系のプラグインの話です。(笑)
長いことやってますが、どうもコンプレッサーだのマキシマイザーだの 完全には理解できないし 使いこなしてないと 自分でも分かってます💦
そんな僕が相変わらずのセールに惑わされ(笑) 買ってしまった。
しかし! こいつは そんなコンプ系統が苦手な自分でも「あると便利」って思えるプラグインでした。
使う頻度は高くは無いが 音が洪水状態になってきた時に これを使うと全体が「スッキリ」とします。(表現がムズイけどそう感じました)
簡単に言うと「勝手に帯域を決めてくれるダイナミックEQで音のカブリを解消!」です。
ダイナミックEQってのは入力音に対して動的に作用するEQです。自分で指定した帯域でコンプをかけてるイメージです。
使い方も難しいことはないので とっつきやすいです。
使用イメージ:2つのトラック ”ベース”と”ギター”の場合
ベースとギターとのMIXを想定してみます。
歪んだギターなど、ギターによっては低い帯域で「ズンズン」鳴っているものもあると思います。
それがベースなどの元々低域を担当している楽器と「音のぶつかり合い」が生じてしまうと
- 必要以上以上に厚ぼったくなる(もこもこしている音場)
- 低域のエネルギーのせいでマスタリングの際、音量が稼げれない
などの弊害がでてくると思います。 そんな時にTarackSpacerの出番です。
具体的な使い方はというと
- ギターのトラックにTrackSpacerをインサートします。
- TarackSpacerにてサイドチェインに”ベース”を選択します。 (サイドチェーンの設定はDAWによって方法は様々です)
- 真ん中のデカいノブでかかり具合を調整します。
- 下の画像で青いグラフがギターの帯域グラフです。
- 白いグラフではベースのサイドチェインにより、低域が削られている(コンプされている)のが分かると思います。
上の例で言うと、「ギター」の低域部分をある程度コンプレッションして「ベース」の入るスキマを作ってあげよう・・・ということをやってくれてます。
真ん中のノブを最大にすると・・・ほぼギターが聞こえなくなります(笑)
ローカット、ハイカット、で 「ここからここまでの帯域だけに効果が欲しい」という使い方もできます。
こんな使い方も・・・
例えばボーカル以外の上物のオケを1つのバスに まとめておいて そこにTrackspacerを挿してサイドチェーンでボーカルを送っておけばボーカルが すんなりと収まるオケが出来るということですね。
ちょっと便利なTips
長い間 コイツを使ってます。それだけ便利で使い方も簡単だからです。
使い続けていくうちに ちょっとした「便利技」も見つけたので紹介しておきます。
目から鱗? センド量をイジッてみる
どういうことかと言いますと
- ギター、ピアノ、ベース、ドラムといった編成だとしましょう。
- ギターにTrackSpacerをインサートしてサイドチェインにピアノ、ベース、ドラムを選びます。
この時、ピアノ、ベース、ドラムで
「TarackSpacerのかかり具合を別々に変えたい」となったとき さぁ、どうしましょう?
一つの方法として
「TarackSpacerをギタートラックに3個挿してそれぞれをピアノ、ベース、ドラム専用のTrackSpacerとして使う。」
ってのも ありますが なんかスマートじゃないですよね?
そんな時、僕は
「各トラックのセンド量で調節する」
という方法がスリムでいいかなと思ってます。ピアノの影響力を下げたければピアノのトラックのセンド量を絞ればOKです。
この方法・・・スマートだと思うのですが どうでしょう?
では、TarackSpacerが複数のトラックで使われてた場合はどうする?ってことで下の図のような場合ですね。
「どのセンドがどのトラックのものなんだ?」と迷うと思います。
その時はセンドのところにマウスを持っていくと・・・
このように「このセンドは ”ギター行き” ですよ、”シンセ行き” ですよ」って ポップアップで教えてくれるので大丈夫です。
※DAWがStudioOne以外でもポップアップ表示出ると思うんですが・・・出なかったらゴメンなさい🙇
以上、ちょっとしたTIPSでした。
そんな感じで「あれば便利」なプラグインだと思いました。でもセールじゃなければ買わないなぁ😅(僕が購入した時はセールで4000円くらいでした)
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