Neutron4からの脱却?
いやぁ、実はこの手のプラグインって なかなか買おうとは思わなかったんですよね~。
このプラグインは過去にもセールやってたんですが その時は「GUIが綺麗だなぁ」くらいしか思ってなかったという・・・(笑)
そんな自分が今回のセールで買っちゃいました。それはなぜかと言いますと 前にも書いたのですがNeutron4からの卒業(?)が きっかけです。
Neutron4を意図的に使わなくなって 何を使い始めたかというと IK Multimediaの「Mixbox」というプラグインでした。
これが「なんで今まで使わなかったんだろう」と後悔するくらい良かったので この手のプラグインに目覚めたのでしょうか? SoftubeのBusprocessorも買いましたし 今回のこのChannelStrip 2 も ついに購入の運びとなった・・・という次第です。
第一印象
最近 使い始めた(買った)3つについて簡単に印象を・・・
良かった点 | 「チョットなぁ…」って思った点 | |
IKMultimedia:Mixbox | ●プリセット沢山あって大助かり! ●アンプシミュレーター類、空間系も沢山あり積極的な音作りが得意 | ●エフェクトを並べていくタイプなのでイチから組み立てていくのは自分でも難しい(だからプリセットがあると助かる) |
Softube:Busprocessor | ●効きがエグい ●コンプ、サチュレート、エアー感、ワイド感など プラグイン内で全て出来る | ●プリセットが少ない(が、直感的には使えるのでOK) |
SSL:ChannelStrip2 | ●EQが気持ちよい ●プリセットが無くても直感で使えてしまう。 ●DynamicsのMix機能が思いのほか良かった! | ●Dynamics系の箇所でAttackも可変調整出来たら良かった(FastAttackのボタンのみ) |
各部の紹介
1:LowPath、HighPath フィルター
そーいや みなさん すでにご存じかと思いますが 知らない方に向けてtipsを…
LP、HP、どっちがどんな効果?って迷う時ないですか? そんな時の為に図形で示してくれます。
LPの横に こんな  ̄\ 記号みたいなもの有りますよね? これがEQカーブを模したもので(よく考えられてるなぁ) LowPathフィルターを上げていくと
ねっ! こんな形 →  ̄\ になってるでしょ? HighPathはこれの逆ですね。自分は分からなくなると これをイメージしています。
そんなことは さておき、実際のフィルターの効果を聴いてください。 LowPathフィルターのサンプルを作りました。
分かりやすいようにフィルター無しの時とMAXに振った(3khz以上カット)時のサンプルです。
LowPathフィルター無
LowPathフィルター( 3khz以上カット)
LowPathフィルター最大に かましても音楽的に破綻してないというか・・・結構大胆に かけても大丈夫ですね😊
2:HF(High Frequency)
高域のEQです。1.5khz~22khzまでカバーしてます。 自分はギターのギラギラ感を出す為に8khzあたりで使うことが多いです。
これって自分だけかな?HFのすぐ下に また記号みたいな こんな形 →  ̄\ の有るでしょ?
HFのEQカーブの一般的な形って これですよね? だとしたら後に紹介するLFの場所と入れ替えたらイイのになぁ?・・・って思ってるのは自分だけでしょうか?(笑) ※HFでもカット方向だとすると合ってるんだけどね
これも効き具合を聴いてもらいましょう。 総じて言えるのがEQでどこを突いても(凹ませても)嫌味な感じにならないのがGOODです。 EQのカーブがユルいんだろうな・・・。 とても音楽的なEQです。
まずは何もブーストしてない状態
8khzをブーストした状態
さすがに これはブーストしすぎか💦 長時間聴くと耳が痛くなりそうなので注意!😓
3:HMF(High Mid Frequency)
0.6khz~7khzまでをカバーしてます。 3khzあたりで使うことが多いです。
同じように聴いてもらいましょう。
ブーストしていない音
3khzをブーストした音(極端にブーストしてます)
個人的にギターの時に一番使う(影響が大きい)帯域だと思います。
「E」ボタン:EQカーブが2種類あるみたいで、それの切り替えスイッチです。
切り替えた印象で言うと「派手になるか、ならないか」でした。(テキトーでごめん💦)
4:LMF(Low Mid Frequency)
0.2khz~2khzまでをカバーしてます。
では0.5khzあたりの効果を聴いてください。
ブーストしてない状態
0.5khzをブーストした状態
最終のレベル合わせしてないので 音量デカくて申し訳ないです。せめてEQ感だけでも感じ取ってくださいm(__)m
5: LF(Low Frequency)
低域のブーストやらカットやら
上は0.12hzを6.0dbブーストしてる状態です。 EQカーブで表すと おおよそこんな感じ
6:Compressor
一番上にある「MIX」はコンプされたWet音とDry音の混ぜ具合を調節するところです。
自分はコンプを派手目にかけておいて MIXで原音との混ぜ具合で調節してます。逆にコンプ100%の音は聴けたもんじゃないです💦
(MIX100%を聴くと)こんだけ深くかけると すごく遠くで鳴っているみたいに聴こえました。 イイこと発見した(笑)
7:GATE/EXPANDER
THRESHOLDで指定したdb以下をぶった切る・・・って言えばイイのかな?
よりエグイ効果がGATEで そこまでキツイ効果じゃないのがEXPANDERって認識してますが・・・
効果を聴いてもらいましょう。めちゃ極端にかけてます。
「RANGE」は音量をどれだけ下げるか?という認識ですが・・・違ってますか?
・・・追記です
私 トランジェント・シェイパーというアタックとサスティンを調整できるプラグインを よく使ってます。
おもにサンプルや音源のリバーブ感を取り除きたい時に使います。
もしかして GATE/EXPANDERで同じようなことが出来るかな?と試してみたところ・・・
ダメでした😓
木管楽器の音源で頻繁にエクスプレッション(cc11)を操作すると ちょっと下げたところでゲートが反応して音を切っちゃうんで 使い物になりませんでした。
素直に トランジェント・シェイパー 使った方がよさそうです😅
8:順番の変更やサイドチェインの設定
▼や▲でFILTERS、EQ、DYNの順番を自在に変えられます。
上に横並びで並んでいるFILTERS、EQ、EXTはどれをサイドチェインとしてコンプに突っ込むか・・・ってことです。
例えばEQをサイドチェインとしてコンプに突っ込ませるには「〇EQ」をクリックするだけ
仮にEQで中域をブーストしてあったら、コンプは中域のみに引っかかって作動します。
正直 自分は使い道が分かりません💦
・・・と書きましたが あれから色々調べてみると
- FILTER もしくは EQ でボーカルの歯擦音を抜き出す
- それをサイドチェインとして突っ込む
- ディエッサー(De-Esser)になる
らしいです。私は試したことはないですが💦(歌ものやってないし)
9:S/C LISTEN
サイドチェインとして送っている音をモニターする時は このボタンを押します。
10:プリセット
まぁまぁ多い方ではないでしょうか? 自分の使い方としてはイメージに合ったプリセットを選んで あとは微調整という流れです。
11:SOLO、CUT
これはビックリしたのですがプラグイン側の「SOLO」ボタンを押すとDAW側も追従してくれるんですね。「CUT」も また然り。
チャンネルストリップのプラグインって全てがそうなんですか?
最終的に
最後に全体の中で今回ChannelStrip2を使ったギターがどんなふうに聴こえるのか・・・使用前、使用後のサンプルを聴いてください。
ギターのみ
使用前→単体で聴くとそんなに悪いとは思わないですが オケ中だとアタックだけ強調された「パツパツ」な感じになっちゃうんですよねぇ💦
使用後→これまた単体で聴くと「ちょっとやりすぎか?」っていうくらいなんですが オケ中でイイ具合なんですなぁ😊 コンプのおかげで音が伸びてるなぁって感じますね。
最終的な結果 このようなセッティングに・・・
コンプはアホみたいに深くかけておいて原音とほぼ50:50で混ぜてます。GATE/EXPANDERはかけてません。サイドチェインも特に使用してないです。
オケと一緒に聴く
では最後に全体の中でのギターに注目して聴いてみて下さい。
使用前
使用後
結果使用前は(クリーンギターカッティングあるあるですが)ギターのアタックだけ目立って「パツパツ」な音像になっていたのが コンプのおかげで 綺麗に音が伸びて鳴ってくれてる・・・聴きやすくなっている。
EQは言わずもなが・・・良いですぞ。(最高!とは言わないが)
そんな印象でした。 これは 使い続けていくでしょう。
使ってみて・・・感想
今回はギターだけを処理しましたが 全てのトラックを これと同じように丁寧に処理していくと相乗効果じゃないですけど 格段にクォリティが上がってくんだろうなぁ・・・と思いました。
負荷も重くないですし、
ということで(セール中なら)買っとけ!・・・ですね。
今回はここまでです。 ではさようなら✋
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